画像引用:BMW
BMW X5は、その洗練されたデザインと高性能なエンジンで多くのファンを魅了してきました。
しかし、BMW X5には乗りたくないという声も一部から上がっています。
その理由は、その大きなサイズや高価格、そして先進的な機能の操作の複雑さなど、一部のユーザーにとってはデメリットと感じる点があるからです。
この記事では、BMW X5の魅力とともに、その課題や懸念点について詳しく探っていきます。
現行モデルのX5は、大きすぎるけれども確かにカッコいい。
それでは、詳細を見ていきましょう。
- BMW X5のサイズが都市部での駐車や運転に制約をもたらす可能性がある
- BMW X5が高級車であるため維持費や部品の高額なコストがかかる
- 部品の取り寄せに時間がかかる場合があるという輸入車特有の問題がある
- 一部で広まったネガティブなイメージや社会的な事件との関連性がある
BMW X5は大きすぎるから乗りたくない?
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- BMW X5は全幅が大きすぎる
- BMW X5の駐車場での取り回し
- コインパーキングにはほぼ入らない
- 乗り心地はSUVらしく上質
- BMW X5が売れない訳
- 買うと後悔するポイント
- BMW X5のデメリットは?
BMW X5は全幅が大きすぎる
現行BMW X5は、特に車幅が大きすぎると感じる方が多いようです。
特に、新型X5は先代に比べてホイールベースが40mm、全長が25mm、全幅が65mm、全高が10mm拡大されており、全幅は2005mmと2mの大台を超えています。
この大きさは、威風堂々とした存在感を持つX5の特徴として、2000年に登場した初代から継続されています。
このような大きさは、高級感や存在感を演出するためのものであり、多くのユーザーからは好評を得ています。
しかし、都市部での運転や狭い道路を頻繁に利用するユーザーにとっては、その大きさがハンディキャップとなることも。
例えば、狭い道路での対向車とのすれ違いが難しくなる、といった問題が考えられます。
また、新世代BMWの哲学でデザインされたフロントフェイスは、一体型フレームで縁取られたデザインの大型キドニーグリルの迫力が印象的で、大柄なボディに巨大なパーツが配置されると迫力は増しますが、X5はむしろ俊敏でアグレッシブな雰囲気を醸し出しています。
BMW X5の駐車場での取り回し
BMW X5は、そのサイズが大きいため、特に都市部の駐車場での取り回しに悩むことが増えています。
具体的には、新型X5の全長は4935mm、全幅は2005mm、全高は1770mmと、先代モデルに比べて全長が36mm長く、全幅が66mm広く、全高が19mm高くなっています。
このような大きさのため、特に狭い駐車場やビルの地下駐車場では、駐車スペースの制約から駐車が難しくなることが考えられます。
また、全幅が2mを超えるため、狭い路地や住宅街での運転にも注意が必要です。
しかし、新型X5には駐車スペースを自動測定し、部分的または完全自動で駐車動作を行うパーキングアシストシステムや、リバースアシストなどの先進的な運転支援システムが搭載されており、これにより駐車の負担は軽減されることが期待されます。
コインパーキングにはほぼ入らない
コインパーキングは日常的に利用される駐車スペースとして都市部では非常に人気があります。
しかし、BMW X5のサイズが拡大していることから、コインパーキングでの駐車には一工夫が必要となってきました。
新型X5の全長は4935mm、全幅は2005mmと、これまでのモデルよりもサイズが大きくなっています。
この全幅2005mmは、特に都市部のコインパーキングの多くが設計されている一般的な車のサイズよりも広く、その結果、駐車スペースの制約から収容が難しくなっています。
実際、多くのコインパーキングは幅が1800mm〜1900mmの車を基準に設計されているため、2005mmのBMW X5はその制約を超えてしまいます。
このような状況から、X5を所有するドライバーは、コインパーキングを利用する際には、事前に駐車スペースのサイズを確認するなどの対策が求められるようになっています。
乗り心地はSUVらしく上質
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BMW X5は、その高級SUVとしての地位を確立してきた歴史の中で、乗り心地に関しても多くの進化を遂げてきました。
初代から一貫して追求されているのは、プレミアムSUVらしい上質な乗り味です。
その結果、高速道路をクルージングしている際にも、剛性感のあるボディが安定感のある走りを提供し、乗員全員が安心して移動を楽しむことができます。
しかし、そこはBMW。
単なる快適さだけではなく、駆け抜ける歓びも忘れてはいません。
例えば、ワインディングロードを走行する際、X5はその重量感を感じさせない動きでスイスイとコーナーをクリアします。
このような特性は、日常を優雅に過ごすだけでなく、休日のドライブをアクティブに楽しむドライバーにとって、X5が最高のクルーザーであることを証明しています。
一方で、一部のユーザーからは、硬すぎるサスペンションや大きなタイヤの影響で乗り心地が硬いという意見も耳にします。
しかし、これは好みの問題であり、一概に良い悪いとは言えません。
特に、スポーツ性を高めたモデルでは、SUVでありながら切れ味の良い走りを楽しむことができる反面、長時間のドライブ後に疲れを感じることもあるかもしれません。
最終的には、各ドライバーの求める乗り心地のバランスや好みによって、X5の乗り心地をどう評価するかが変わってくるでしょう。
BMW X5が売れない訳
BMW X5は、その高級感やパフォーマンスから多くのユーザーから支持を受けているモデルです。
しかし、一部で売れないという噂が囁かれることがあるものの、その背景にはいくつかの要因が考えられます。
まず、現行型 X5 の新車価格は、X5 xDrive35d スタンダードの 938 万円から、ハイパフォーマンスモデルである X5M コンペティションの 1899 万円と、その価格帯が高いことが一因として挙げられます。
特に、M50iモデルは最高出力 530ps、最大トルク 750Nmを発生する4.4L V型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載しており、0-100km/h加速はわずか4.3秒という驚異的なスペックを持っています。
このような高性能モデルは、価格が高くなる傾向にあります。
また、オプション装備に関しても、試乗車にはオプション装備だけで356万5000円が加算され、車両本体価格を合わせると合計1710万5000円となるなど、カスタマイズによっては価格がさらに上昇することも。
このような高価格帯の車は、購入を検討するユーザー層が限られるため、一部の意見として売れないという声が出ることも考えられます。
しかし、その性能や装備、ブランドの信頼性を考慮すれば、その価格も納得の範囲と言えるでしょう。
実際、多くのユーザーからはその価値に見合った車として評価されています。
買うと後悔するポイント
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BMW X5は、その高級感や先進的な機能で多くのユーザーから支持を受けています。
しかし、どの車にも賛否両論の意見が存在します。購入後に後悔するポイントとして、以下の点が挙げられます。
- 維持費の高さ: BMW X5は、ドイツ車の中でも特に高価格帯の車種であり、その維持費もそれに伴って高くなります。例えば、部品の取り寄せや修理代が高額になることが予想されます。
- 部品の取り寄せに時間がかかる: 輸入車であるため、特定の部品が国内にない場合、取り寄せに時間がかかることがあります。これは、突然の故障や事故の際に、修理を待つ期間が長くなるリスクを意味します。
- 専門の修理店が少ない: BMW X5のような高級車は、専門の技術や設備を持った修理店での対応が必要となることが多いです。そのため、地域によっては専門の修理店が少なく、適切なサービスを受けるのが難しい場合があります。
- 特定の事件との関連: 2019年の常磐道煽り運転事件では、加害者が乗っていた車がBMW X5であり、この事件によりBMW X5に対するネガティブなイメージが一部で広まりました。
これらのポイントを考慮することで、購入を検討している方はより明確な判断ができるでしょう。
もちろん、これらの後悔ポイントは一部の声に過ぎず、多くのユーザーはBMW X5の魅力を十分に感じて満足していることも事実です。
BMW X5のデメリットは?
BMW X5は、その高級感やパフォーマンスで多くのファンを持つ一方、いくつかのデメリットも指摘されています。
まず、燃費の面では、その大きな車体と高性能エンジンの組み合わせが、都市部での燃費を若干悪化させる要因となっています。
また、価格面でも、新型のX5の「xDrive40D」モデルの価格は、1,199 万円と、高価格帯に位置しています。
この価格帯の車を購入すると、維持費や部品のコストもそれに伴って高くなることが予想されます。
特に、輸入車であるため、部品の取り寄せに時間がかかることや、専門の修理店が限られていることも、維持の面でのデメリットとして挙げられます。
さらに、車体のサイズに関しても、新型X5のボディサイズは全長 4,935mm×全幅 2,005mm×全高 1,770mmと、先代モデルよりも全体的に大きくなっています。
日本の狭い道路や駐車場での取り回しの難しさは、都市部での使用を考慮すると、デメリットとして感じるユーザーもいるでしょう。
しかし、これらのデメリットを受け入れることができるユーザーにとって、BMW X5はその他の多くのメリットで魅力的な車となっています。
購入を検討する際は、これらのポイントをしっかりと確認し、自分のライフスタイルや使用環境に合った選択をすることが大切です。
BMW X5は乗りたくないけどカッコいい
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- BMW X5の価格とグレード
- BMW X5の圧倒的な存在感
- 先進的な運転支援システム
- BMW X5の上質なインテリア
- 高出力なエンジン性能
- 高度なサスペンション
BMW X5の価格とグレード
BMW X5の価格範囲は、その性能や装備に応じて幅広く設定されています。
具体的には、X5 xDrive35d スタンダードの価格は938万円から始まり、高性能モデルであるX5M コンペティションは1899万円となっています。
中間のグレードとして、M50iは1361万円で、このモデルは最高出力530ps、最大トルク750Nmを持つ4.4L V型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載しており、0-100km/h加速はわずか4.3秒という驚異的な性能を誇ります。
さらに、オプション装備を追加することで、価格はさらに上昇します。
例えば、M50iの試乗車には、オプション装備だけで356万5000円が追加され、車両本体価格と合わせて合計1710万5000円となります。
このように、グレードやオプションによって価格は大きく変動しますが、その性能や装備内容を考慮すれば、それに見合った価格と言えるでしょう。
BMW X5の圧倒的な存在感
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BMW X5のエクステリアは、その圧倒的な存在感と独特のデザインで注目を集めています。
特に、全幅が2005mmと2mの大台を超えるその大きさは、他のSUVとは一線を画すものとなっています。
この大きさは、都市部での運転や駐車に難しさをもたらす一方、その威風堂々としたスタイルは2000年に登場した初代から継続されており、BMWのXシリーズのアイデンティティとも言えるものです。
新世代のBMWデザイン哲学を取り入れたフロントフェイスは、大型のキドニーグリルと薄型のツインヘッドライトで、迫力と同時に洗練された美しさを持っています。
このエクステリアデザインは、都市部の狭い道路や駐車場では取り回しの難しさを感じさせることもあるが、そのデザインの美しさと存在感で多くのファンを魅了しています。
先進的な運転支援システム
BMW X5は、先進的な運転支援システムを豊富に搭載しており、ドライバーの安全運転を強力にサポートします。
特に、高性能3眼カメラを用いてのモニタリングや、1秒で2兆5000億回の演算能力を持つ画像処理プロセッサーによる迅速な危険予測が注目されています。
これにより、アクティブクルーズコントロールやレーンチェンジウォーニング、レーンディパーチャーウォーニングなどの機能が実現されています。
さらに、駐車時のサポートとして、駐車スペースの自動測定や部分的・完全自動での駐車動作をサポートするパーキングアシストシステム、そして35km/h以下での走行時に直近50mのドライブルートを自動記録し、必要時にそのルートに沿って自動バックするリバースアシストも搭載されています。
これらのシステムは非常に高度である一方、操作や設定の複雑さから、特に初めてのユーザーには取り扱いに戸惑うことがあるかもしれません。
BMW X5の上質なインテリア
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BMW X5のインテリアは、上質なレザーや精緻な木目のトリム、そして緻密に研ぎ澄まされたメタルアクセントが組み合わさり、極上のラグジュアリー空間を実現しています。
特に、12.3インチの大型ディスプレイや、アンビエントライティングによる16.7万色のカラーバリエーション、そして音響面ではBowers & Wilkinsのプレミアムサウンドシステムがドライバーと乗客に非日常の体験を提供します。
しかしながら、これらの高度な機能や装飾は、操作の複雑さや特定の部品の取り扱いの難しさをもたらすことがあります。
例えば、タッチスクリーンの反応速度や、多機能ボタンの配置には慣れが必要となるかもしれません。
さらに、特別な素材や部品を使用しているため、故障やトラブルが発生した際の修理や交換は、他の一般的な車種と比べてコストが高くなる可能性があります。
特に、専用の部品や技術を要する場合、修理には専門のショップや時間が必要となることも考慮する必要があります。
高出力なエンジン性能
BMW X5は、そのエンジン技術の進化により、高い性能を持つ車として知られています。
特に、4.4L V型8気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジンを搭載した「BMW X5 M60i xDrive」は、システムトータルで最高出力530PS(390kW)、システムトータル最大トルク750Nmを誇ります。
さらに、Mハイパフォーマンスモデルの「BMW X5 M Competition」は、4.4L V型8気筒BMW Mツインパワーターボガソリンエンジンを搭載し、システムトータルでの最高出力は625PS(460kW)、システムトータル最大トルクは750Nmを発揮します。
これらの高性能エンジンは、X5のダイナミックな走りをサポートしています。
しかし、このような高性能エンジンは、燃料費の面での課題や、専門的なメンテナンスが必要となることも考慮しなければなりません。
高度なサスペンション
BMW X5のサスペンションは、その先進的な技術と設計により、高い快適性を実現しています。
特にアダプティブ M サスペンション・プロフェッショナルは、電子制御ダンパーとアクティブロールスタビライザーを組み合わせることで、ロングドライブ時の快適性を確保するComfortモードから、スポーツ走行に適したSportモード、さらにダイナミックな走りを引き出すSport Plusモードまで、3つの異なるモードを選択可能です。
このような多様な設定は、さまざまな道路状況やドライバーの好みに応じて最適な乗り心地を提供します。
しかしながら、凹凸の多い道路や砂利道などの特定の環境では、これらの高度なサスペンションシステムが逆に不利益をもたらす可能性も考慮する必要があります。
BMW X5の基本スペック
BMW X5の基本スペックは以下の通りです。
BMW X5 基本スペック(グレード:xDrive 40d Mスポーツ) | |
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ボディタイプ | SUV・クロスカントリー・ライトクロカン |
ドア数 | 5ドア |
乗員定員 | 7名 |
型式 | 3CA-JU8230A |
全長×全幅×全高 | 4935×2005×1770mm |
ホイールベース | 2975mm |
トレッド前/後 | 1685/1695mm |
車両重量 | 2420kg |
エンジン型式 | B57D30B |
最高出力 | 340ps(250kW)/4400rpm |
最大トルク | 71.4kg・m(700N・m)/1750~2250rpm |
エンジン種類 | 直列6気筒DOHCツインターボ+モーター (ディーゼル) |
総排気量 | 2992cc |
燃料タンク容量 | 80リットル |
使用燃料 | 軽油 |
WLTCモード燃費 | 12.1km/リットル |
JC08モード燃費 | 15.5km/リットル |
タイヤサイズ(前) | 275/45R20 |
タイヤサイズ(後) | 305/40R20 |
最小回転半径 | 5.9m |
BMW X5には乗りたくないを総括
記事のポイントをまとめます。
- 現行 BMW X5 の車幅は大きすぎると感じる方が多い
- 新型 X5 は先代に比べて全幅が65mm拡大し、全幅は2005mmと2mを超える
- 維持費が高く、特に部品の取り寄せや修理代が高額になる可能性がある
- 部品の取り寄せに時間がかかることがあり、修理を待つ期間が長くなるリスクがある
- 専門の修理店が少なく、適切なサービスを受けるのが難しい場合がある
- 2019年の常磐道煽り運転事件での加害者がBMW X5を使用していたため、ネガティブなイメージが一部で広まった
- 現行型 X5 の新車価格が高く、特に高性能モデルの価格が高額
- オプション装備を追加すると、価格がさらに上昇する
- 新型 X5 のボディサイズは全長4935mm、全幅2005mmで、都市部の狭い道路や駐車場での取り回しが難しい
- 多くのコインパーキングは幅が1800mm〜1900mmの車を基準に設計されているため、2005mmのBMW X5は収容が難しい
- 一部のユーザーからは、硬すぎるサスペンションや大きなタイヤの影響で乗り心地が硬いという意見がある