「セレナe-POWER 買って後悔」——このキーワードを検索しているあなたは、きっとセレナe-POWERの購入を前向きに考えながらも、「本当に自分に合っているのか?」「高い買い物で後悔したくない…」と不安を感じているのではないでしょうか。
燃費の期待外れ、価格の高さ、加速時のエンジン音など、インターネット上にはさまざまな不満の声が見受けられます。その一方で、「買って良かった」「静かで運転がラク」といった肯定的な意見も多数あります。矛盾した情報があふれる中で、誰の意見を信じればいいのか分からず、立ち止まってしまうのも無理はありません。
そこでこの記事では、「セレナe-POWERは本当に後悔する車なのか?」を、中立的かつ冷静に解説します。C27とC28それぞれの実燃費や故障リスク、ユーザーレビューの傾向など、実際のデータと根拠をもとに徹底検証。さらに、購入前にチェックすべきポイントや、後悔しないための選び方も紹介しています。
この記事を読めば、あなたが抱える不安が解消され、セレナe-POWERが“自分に合った一台かどうか”を自信を持って判断できるようになります。後悔しないミニバン選びのヒントがここにあります。ぜひ最後までご覧ください。
- セレナe-POWERの実際の評判や後悔の声の理由
- C27・C28それぞれの性能や注意点の違い
- 燃費やバッテリー寿命など維持費に関するリアルな情報
- セレナe-POWERを買って後悔しない選び方のポイント
セレナe-POWERを買って後悔するのは本当なのか

画像:日産
「セレナe-POWERを買って後悔した」という声はインターネット上で一定数見かけます。家族向けミニバンとして人気の高いセレナですが、実際に購入した人が満足しているのか、それとも不満を感じているのかは気になるポイントです。
この記事では、特に新型となるC28型セレナe-POWERに関する評判をもとに、購入前に知っておきたいポイントを詳しく解説します。後悔しない選び方のヒントとして、実際のレビューや利用者の声も交えながら見ていきましょう。
- セレナe-POWER(C28)の評判
- セレナe-POWER(C27)に多い不満とは
- 知恵袋の投稿内容を検証
- セレナe-POWERが最悪と言われる原因を探る
- 新型セレナe-POWER買って後悔という声の真相
- セレナe-POWERとガソリンどっちを選ぶべきか
- 実燃費のデータから見る現実
- バッテリー寿命は何年もつのか
セレナe-POWER(C28)の評判
セレナe-POWER(C28型)の評判は、おおむね「良い」とされています。ただし、すべてのユーザーが満足しているわけではなく、細かな部分に対する評価は分かれています。
まず高く評価されているのは、走行性能と静粛性です。C28では第2世代のe-POWERが搭載されており、電気モーターによるスムーズな加速と静かな走りが特徴です。特に街中や渋滞時では、エンジン音がほとんど気にならないという声が多く見られます。さらに、アクセルだけで加減速ができる「ワンペダルドライブ」も便利で、運転の疲労軽減につながっているという意見がありました。
一方で、燃費に関する評価はやや厳しめです。カタログ上では20.6km/Lとされていますが、実際には15~17km/L程度という声が多く、特に高速道路では12~14km/Lに落ち込むこともあるようです。これはモーター駆動の特性上、高速巡航に不向きな面があるためで、走行環境によって満足度が変わってくる点に注意が必要です。
また、車両価格の高さもネックになっているようです。上位グレードの「LUXION」では車両本体だけで約480万円となっており、「そこまでの価値を感じられない」という意見も見られました。ただし、同時に「安全装備や快適性を考えれば妥当」という意見もあり、評価は人によって異なります。
さらに、内装の質感やデザインについては「悪くないが特別感は薄い」といった声も。ファミリーカーとして実用性は十分ですが、もう少し高級感を求める人には物足りなく感じられるかもしれません。
総合的に見ると、C28型セレナe-POWERは多くのユーザーにとって満足度の高い車ですが、「燃費の期待外れ」や「価格とのバランス」に関しては冷静に検討する必要があります。特に普段の走行スタイルが高速道路メインの人には、合わない可能性もあるでしょう。購入前には、必ず試乗して自分に合ったフィーリングかどうか確認することが大切です。
セレナe-POWER(C27)に多い不満とは
セレナe-POWERのC27型は、2018年に登場した初代e-POWERモデルです。新しい電動技術を搭載して注目を集めましたが、実際に所有したユーザーからはさまざまな不満の声も寄せられています。とくに多いのが、燃費・加速性能・故障リスクに関する不満です。
まず最も目立つのは、「思ったより燃費が伸びない」という声です。カタログ上では20km/L以上とされていますが、実際には15km/L前後にとどまるケースが多く、市街地走行中心ではさらに落ち込むこともあります。これはシリーズ式ハイブリッドの特性上、発電用のエンジンが頻繁に稼働するため、使い方によって燃費に大きな差が出るからです。
次に多いのが、「加速時に音がうるさい」「エンジンの吹け上がりが気になる」といった意見です。C27型は初期のe-POWER技術を使っており、発電時のエンジン音や電子音が不快に感じられることがあるとされています。静かさを期待して買った人ほど、違和感を覚えやすい傾向にあるようです。
また、電装系やセンサー類の不調も指摘されています。特に「プロパイロット」がうまく作動しなかったり、ミリ波レーダーのエラーが出たといった口コミが複数見られます。電子制御が多い車であるため、不具合が出ると修理費用も高額になりがちです。
さらに、「1列目シートの間にある出っ張りが邪魔」「インパネ周りが安っぽい」といった内装面での不満もあります。見た目の質感や使い勝手の面では、価格帯の割に満足度がやや低くなる可能性があります。
こうした不満点を把握したうえで、C27型を中古で検討している方は、試乗や整備記録の確認がとても重要です。
知恵袋の投稿内容を検証
「セレナe-POWER 買って後悔」と検索すると、Yahoo!知恵袋のようなQ&Aサイトでも多くの投稿が見つかります。そこで書かれている内容からは、購入前の不安と、購入後のギャップに関するリアルな意見が読み取れます。
たとえば、「燃費がカタログ値ほど出ない」といった内容は定番です。これは知恵袋に限らず、レビューサイトでもよく見かけるもので、特に高速道路での燃費低下についての相談が多い傾向にあります。「街乗りは良いが、高速ではガソリン車と変わらない」というコメントが複数確認されています。
また、「加速時のエンジン音がうるさい」「モーター音が耳障り」といった意見もあり、静粛性への期待が高すぎたことによる失望感がうかがえます。このあたりは、実際に試乗せずに購入した人ほど、後悔を感じやすいようです。
さらに、価格に関する不満も投稿されています。「e-POWERは高いのに中身が伴っていない」「アルファードと比べても値段差が少ないのに高級感がない」など、価格と装備のバランスに納得できない人が一定数いることが分かります。
一方、「故障が多い」「バッテリーの寿命が短い」といった書き込みには、個人の使用環境や整備状況によって偏りが見られるため、すべてを鵜呑みにするのは避けた方がよいでしょう。ネガティブな体験は投稿されやすい傾向があるため、肯定的な意見とあわせてバランスよく情報収集することが重要です。
このように、知恵袋の投稿からは実体験に基づく声が集まっており、購入前の注意点や検討ポイントを見つける手がかりになります。後悔しないためには、書かれている内容の背景や信ぴょう性を見極める目も必要です。
セレナe-POWERが最悪と言われる原因を探る

画像:日産
「セレナe-POWER 最悪」という強い表現を見ると驚かれるかもしれませんが、このような評価が出る背景にはいくつかの原因があります。結論から言えば、期待とのギャップや個人の用途に合わなかったことが主な理由です。
まず、最も多く挙げられるのが「燃費のギャップ」です。カタログ上では20km/L前後と表記されていますが、実燃費は15km/L前後、高速道路中心の走行では12km/Lを下回ることもあります。これはシリーズ式ハイブリッドという仕組み上、高速巡航に不向きな面があるためで、長距離移動を頻繁に行う人にとっては不満につながりやすいのです。
また、価格に対する満足度の低さも「最悪」と言われる原因です。上位グレードは400万円を超える価格帯となっており、「この価格なら他の車を選べばよかった」という声が出やすくなっています。特に内装の質感やインフォテインメントシステムの使い勝手に関しては、「高級感に欠ける」といった評価が目立ちます。
さらに、「加速時のエンジン音がうるさい」「静粛性が思ったほどではなかった」といった声も多く、期待していたEVライクな静かさと現実の差にがっかりした人も少なくありません。このギャップは、特に他の電動車から乗り換えたユーザーに顕著です。
加えて、「プロパイロットが不安定に感じる」「センサー類の誤作動が多い」といった先進装備に関するトラブルも一部では指摘されています。これが走行中の不安感につながり、印象が大きく損なわれてしまうケースもあります。
つまり、「最悪」という評価は、必ずしも性能が低いという意味ではなく、ユーザーの期待に応えられなかった結果として出てくる言葉です。使用目的や求めるポイントに合っていれば、満足度の高い車であることも確かです。選ぶ前に、自分のライフスタイルとの相性をしっかり見極めることが何より重要です。
新型セレナe-POWER買って後悔という声の真相
新型セレナe-POWER(C28型)は、2022年末に登場したモデルで、先代から大きく進化しています。特に「第2世代e-POWER」の採用によって、モーター性能や静粛性、安全装備などが強化され、魅力的なミニバンとして注目されました。ですが、それでも「買って後悔した」という声がゼロではありません。ここでは、その真相に迫ります。
後悔の声でまず多いのは、価格に対する不満です。ハイグレードの「LUXION」は約480万円と高額で、コンパクトカー感覚で選んだ人には割高に感じられたケースがあります。また、価格に見合った内装の質感を求める人からは、「もう少し高級感が欲しかった」という意見も出ています。
次に、「燃費が思ったより伸びない」という指摘もあります。たしかにWLTCモードで20km/L前後という数値は優秀ですが、実際の街乗りでは15〜17km/L、高速走行では12〜14km/L程度まで下がることがあります。このギャップが「後悔」の原因になることも少なくありません。
さらに、運転支援機能「プロパイロット2.0」の扱いに戸惑う声も見られます。非常に便利な機能ではありますが、操作方法がやや複雑で、慣れるまでは使いにくいと感じる人もいるようです。特に初めて先進運転支援に触れる方にとっては、学習コストがかかることを理解しておく必要があります。
つまり、C28型セレナe-POWERは進化したとはいえ、「万人向け」というわけではありません。高機能ゆえの価格や操作性に戸惑いを感じる方も一定数います。購入を検討するなら、事前に試乗して機能性や使用感をしっかり確認することが重要です。
セレナe-POWERとガソリンどっちを選ぶべきか
セレナを購入するとき、多くの方が迷うのが「e-POWERかガソリンか」という選択です。どちらにもメリットとデメリットがあるため、自分の使い方に合った方を選ぶことが大切です。
まずe-POWERは、モーターで走る静かで滑らかな加速が特徴です。走行中は電気自動車のような感覚があり、市街地や短距離移動では非常に快適に走れます。加えて、街乗りでの燃費が優れているため、信号の多い都市部をよく走る方にはおすすめです。ただし、価格はガソリン車よりも高く、初期コストを抑えたい人には不向きです。
一方でガソリンモデルは、購入価格が安く、維持費も予測しやすいという利点があります。長距離走行や高速道路の利用が多い場合、e-POWERよりも燃費に大きな差が出ないケースもあるため、コストパフォーマンスの面では優秀です。ただし、モーター走行のような静けさや滑らかさは期待できないため、走りの質感ではe-POWERに劣ります。
使い方の違いを整理すると、次のような傾向があります。
使用シーン | おすすめモデル |
---|---|
市街地・短距離走行中心 | e-POWER |
高速道路・長距離多め | ガソリン車 |
初期費用を抑えたい | ガソリン車 |
静かで快適な乗り心地重視 | e-POWER |
つまり、日常的にどのような道をどれくらい走るかを明確にすることが、後悔しない選び方のカギになります。漠然と「新しいから」「燃費が良さそうだから」といった理由で選ぶよりも、自分の生活スタイルに合わせて選択することが大切です。
実燃費のデータから見る現実
セレナe-POWERはカタログ上での燃費が20.6km/Lとされていますが、実際の走行でこの数値に届くことは少ないというのが現実です。多くのユーザーから寄せられたレビューをもとに、実燃費の傾向を確認してみましょう。
街乗りでは、平均して15〜17km/L程度が多く見られます。これはストップ&ゴーが多い都市部では、回生ブレーキの効果が発揮されやすく、比較的燃費が伸びるためです。ただし、エアコンを多用する夏場や渋滞が頻繁な地域では、もう少し落ちることもあります。
一方、高速道路中心の使い方では、12〜14km/L程度にとどまるケースもあります。これは、e-POWERの構造上、高速域ではエンジンによる発電が頻繁になり、効率が下がってしまうからです。モーター駆動の良さが発揮されにくくなるため、期待していたほどの低燃費にはならないことが多いようです。
WLTCモード(カタログ値)との比較を表にすると以下のようになります。
走行条件 | カタログ値(km/L) | 実燃費の目安(km/L) |
---|---|---|
市街地走行 | 約21.3 | 約15〜17 |
高速道路中心 | 約19.2 | 約12〜14 |
混合(平均) | 約20.6 | 約14〜16 |
このように、実燃費は走行環境に大きく左右されるため、カタログ数値をそのまま信じて購入すると、がっかりする可能性があります。燃費を重視する方は、走行条件や季節、運転の仕方などを踏まえて、現実的な数値を把握した上で判断することが重要です。
バッテリー寿命は何年もつのか
e-POWER車を選ぶ際に気になるのが、バッテリーの寿命と交換費用です。セレナe-POWERには、エンジンの始動用とは別に、走行用の高電圧バッテリーが搭載されており、これが車の心臓部とも言える存在です。
一般的に、走行用バッテリーの寿命は8〜10年または10万〜15万kmが目安とされています。もちろんこれはあくまで目安であり、使用環境によっても変わります。たとえば、高温多湿な地域での長期間の使用や頻繁な短距離走行は、バッテリーに負担をかける原因になります。
日産では、e-POWER車のバッテリーに対して8年または16万kmの保証を設けており、この期間内であればバッテリーの劣化が確認された場合、無償での修理または交換対応が受けられます。ただし、保証期間を過ぎた場合のバッテリー交換は、20万〜30万円ほどの費用がかかることがあります。
また、バッテリーは急に使えなくなるというよりは、徐々に劣化していき、燃費の悪化や加速性能の低下という形で現れるのが一般的です。そのため、「なんとなくパワーが落ちた気がする」と感じたときには、早めに点検を受けることが推奨されます。
バッテリーの寿命を延ばすためには、定期的な点検と、極端な使い方を避けることが重要です。とくに夏場の車内温度の上昇や、極端な寒さはバッテリーに悪影響を与えるため、車を使用しないときも環境には配慮しましょう。
e-POWERを選ぶ際には、こうしたバッテリーの性質をしっかり理解しておくことで、予期せぬ出費や性能低下による後悔を防ぐことができます。
セレナe-POWERを買って後悔しないためのチェックポイント

画像:日産
セレナe-POWERは、日産の先進技術が詰まったミニバンとして高く評価されています。しかし、その一方で「買って後悔した」と感じる方が一定数いるのも事実です。こうした後悔を避けるには、事前にポイントを押さえておくことが欠かせません。
この記事では、故障やトラブル、使い勝手、メンテナンス費用など、購入前に知っておきたい実用的な情報をわかりやすくまとめています。判断材料として活用し、納得のいく選択につなげてください。
- セレナe-POWERの故障リスクと対応策
- セレナe-POWERの乗り心地と静粛性の実力
- 安全装備は信頼できるのか
- メンテナンス費用を把握しよう
- リセールバリューは高いのか
- セレナe-POWERとライバル車の比較
- 買って良かったという声
- セレナe-POWERを選ぶ前に試乗で確認すべきこと
- セレナe-POWERの基本スペック
- セレナe-POWERを買って後悔するのか総括
セレナe-POWERの故障リスクと対応策
セレナe-POWERに関してよく話題に上るのが、電子制御系やバッテリー関連の故障リスクです。ハイブリッド構造ならではの複雑な仕組みは、便利な一方でトラブル時の対処が難しくなりがちです。特にe-POWERモデルは、モーター駆動とエンジン発電を組み合わせたシステムを搭載しているため、従来のガソリン車とは異なる注意が必要です。
たとえば、実際にユーザーから寄せられているトラブルのひとつに、プロパイロット(運転支援機能)の不具合があります。C27型ではレーダーやステアリングのスイッチ系統にトラブルが発生しやすいとされ、センサー交換やシステムの調整が必要になった例もあります。これらの修理は保証外だと10万円以上かかることもあるため、延長保証や任意保険の特約などを検討しておくことが安心材料になります。
また、e-POWER特有の構成として、大容量のリチウムイオンバッテリーと補助用バッテリーの2基体制があります。どちらも通常より高価で、特に劣化した際の交換費用は大きな出費となるため、定期的な点検と予防保守が大切です。バッテリーの異常は、燃費悪化や加速の鈍さとして現れることが多いため、変化を感じたら早めの相談が推奨されます。
このように、セレナe-POWERの故障リスクはゼロではありませんが、正しい知識と日常的なメンテナンスによって大部分は未然に防ぐことができます。購入後に後悔しないためには、初期の点検プランに加えて、ディーラーとの密なやり取りや保証内容の確認も忘れず行いましょう。特にe-POWERは新しい技術が詰まった車種だからこそ、事前の理解と準備が重要になります。
セレナe-POWERの乗り心地と静粛性の実力
セレナe-POWERの魅力の一つに、静かで快適な走行性能があります。特に低速域ではモーターのみで走行するため、エンジン音がほとんど感じられず、家族でのドライブでも会話がしやすいのが特徴です。また、乗り心地に関しても、足回りがやわらかく設定されており、ゆったりとした運転感覚を好む方には好印象となるでしょう。
ただし一方で、柔らかめのサスペンション設定が仇になるケースもあります。高速道路やカーブを走行する際には、「ふわふわする」「揺れが気になる」といった声が見受けられます。背が高く重心も高いミニバンという性格上、揺れやすさはある程度仕方のない面ですが、走行安定性を重視する人には注意が必要です。
静粛性については、発進や低速走行では非常に優秀です。電気モーター特有の「スーッ」と滑るような動きが快適で、夜間の住宅街や早朝の出発などでも周囲に気を使わずに済みます。しかし、加速時や高速走行中には発電のためにエンジンが作動し、その音が車内に響くことがあります。また、風切り音やロードノイズについては、タイヤの種類や路面状況によって感じ方が変わるため、試乗で確認するのが確実です。
このように、セレナe-POWERの乗り心地と静粛性は日常使いにおいては非常に優秀ですが、高速道路を多く使う方や足回りのしっかりした走りを求める方は、慎重に検討する価値があります。実際に自分の使い方に合っているかどうかを判断するには、試乗での体感が欠かせません。
安全装備は信頼できるのか

画像:日産
セレナe-POWERは、安全性能にも力を入れており、ファミリーカーとしての安心感をしっかり提供しています。代表的な機能として「プロパイロット」があります。これは高速道路などで車間距離を自動で調整し、ハンドル操作の一部もアシストしてくれる運転支援機能です。長距離移動や渋滞時の疲労を軽減してくれる点は、多くのユーザーから好評を得ています。
さらに、衝突回避ブレーキや車線逸脱警報、踏み間違い防止アシストなど、いわゆる先進運転支援システム(ADAS)も一通り揃っています。これらの機能により、万が一の事故リスクを減らす効果が期待できます。2023年には、自動車安全性能の評価で「ファイブスター賞」を獲得していることも、一定の信頼を裏付ける材料です。
ただし、こうしたシステムは完璧ではないことを理解しておく必要があります。実際、C27型のセレナでは、プロパイロットの不具合やセンサーの故障により自動ブレーキが作動しないといった事例も報告されています。これはソフトウェアやセンサーの経年劣化、外部環境の影響などが関係しており、定期的な点検が不可欠です。
また、こうした先進機能は使い方に慣れていないと戸惑うこともあります。過度な期待をせず、あくまで「補助機能」として使いこなす意識が大切です。とくに高齢者や運転が苦手な方にとっては、誤作動や使いこなしにくさがストレスになることもあるため、購入前にデモや試乗で実際の操作感を確認しておくのが安心です。
メンテナンス費用を把握しよう
セレナe-POWERを所有するうえで、見落とせないのがメンテナンス費用です。ガソリン車とは構造が異なるため、点検や交換が必要になる部品、頻度、費用の傾向にも違いがあります。特に、e-POWER特有の電動駆動システムと発電用エンジンを搭載している点が費用面に影響を与えます。
たとえば、バッテリーは通常の車よりも複雑で、補機バッテリーと駆動用バッテリーの2つが必要になります。どちらも寿命が近づくと交換が必要ですが、特に駆動用バッテリーの交換費用は高額になりやすく、数十万円かかるケースもあります。メーカー保証期間内であれば無償で対応してもらえる場合がありますが、保証が切れた後の出費に備える必要があります。
さらに、先進運転支援システム(ADAS)関連の修理や調整も割高です。例えばプロパイロットのレーダーやカメラに異常が出た場合、部品交換やキャリブレーションに数万円以上かかることもあります。これらは事故や衝突の後だけでなく、大雨や雪、汚れなどでも誤作動を起こす可能性があります。
その一方で、オイル交換の頻度は少なめで済む点はメリットです。エンジンはあくまで発電専用であるため、走行に伴う負荷は少なく、定期点検さえしっかり行えば比較的長く使える設計になっています。
このように、セレナe-POWERのメンテナンス費用はガソリン車に比べて高くなりやすい部分と、抑えられる部分が混在しています。購入後に戸惑わないためにも、定期点検や保証の範囲、バッテリーや電装系の維持費などをあらかじめ把握し、維持管理の計画を立てておくことが重要です。
リセールバリューは高いのか
セレナe-POWERのリセールバリューは、ミニバン市場の中では比較的高い水準にあるといえます。とくにe-POWERシリーズは、中古車市場でも人気が高く、一定の需要があります。電動パワートレインによる走りの良さや、維持費の安さ、そしてファミリー層にとっての使いやすさなどが評価されているからです。
具体的な数字で見ると、セレナe-POWERの5年後の残価率(買取時の価値)は50〜60%程度とされ、これは他の同クラスのミニバンと比較しても優れた数値です。例えば、ホンダのステップワゴンやトヨタのノア・ヴォクシーといったライバル車と並ぶか、それをやや上回ることもあります。とくに人気のグレード「e-POWERハイウェイスター」や「ルキシオン」などは、装備が充実しているため再販価値が高めに維持されやすい傾向があります。
ただし、リセールバリューを保つには条件があります。車両の状態が良好であること、事故歴がないこと、走行距離が適度であることが前提です。また、定期的なメンテナンス記録が残っていれば、査定時にプラス要素となります。
このように、セレナe-POWERは購入から数年後に売却を検討しても比較的良い条件で手放せる車です。リセールバリューの高さを重視して車を選ぶ方にも適した選択肢だといえるでしょう。
セレナe-POWERとライバル車の比較

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セレナe-POWERとよく比較されるライバル車には、トヨタ「ノア・ヴォクシー」やホンダ「ステップワゴン」があります。いずれもファミリー向けのミニバンとして人気があり、それぞれに特徴があります。どれが優れているかは、使い方や重視するポイントによって異なります。
燃費性能に関しては、ノアやステップワゴンのハイブリッドも高い水準を誇っていますが、セレナe-POWERは低速域での燃費効率に優れており、市街地走行に向いている設計です。一方、高速道路ではエンジンの稼働時間が増えるため、ライバル車と同等かやや劣る場合もあります。
走行性能では、モーターのみで駆動するセレナe-POWERは、アクセル操作に対する反応がスムーズで静かです。ノアやステップワゴンはガソリンエンジン主体のパラレルハイブリッド方式を採用しており、高速道路や坂道では安定した加速が得られます。
内装の質感については、ステップワゴンやノアの上位グレードがやや優位という声もあり、セレナは「価格の割に内装がチープ」と感じる意見も一部あります。
価格面では、セレナe-POWERは中間〜やや高価格帯の設定です。特に上級グレードになると、価格は400万円を超えることもあります。総合的には、セレナは「静かさ」や「電動走行」に価値を感じる人向け、ノア・ヴォクシーは「総合バランス」、ステップワゴンは「使い勝手と安心感」に強みがあるといえるでしょう。
買って良かったという声
セレナe-POWERに対するユーザーの評価は分かれる部分もありますが、「買って良かった」と感じている方も多くいます。特に評価されているのが、モーター駆動によるスムーズな走行と静粛性です。渋滞やストップ&ゴーが多い市街地では、電動モーターによる力強く静かな加速が快適と好評です。
また、室内の広さやシートアレンジの自由度も多くのユーザーにとってメリットとなっています。3列目までしっかりとしたスペースが確保されているため、家族や友人とのお出かけにも対応でき、荷室スペースも用途に応じて変化させられるのが便利だといわれています。
運転支援機能にも満足している声が多く、プロパイロットを搭載したモデルでは、高速道路での運転負担が軽減される点が魅力の一つです。渋滞時に自動で加減速してくれる機能も、長距離ドライブの安心感に繋がっています。
燃費についても、期待ほどではなかったという意見もあるものの、ガソリン車よりは確実に燃費が良く、維持費の面で安心できるとの意見が一定数見られます。また、税金面でも排気量が少ない分、若干お得に感じているユーザーもいます。
このように、セレナe-POWERは用途や使い方に合えば、満足度の高い一台といえるでしょう。特に街乗りが中心で、家族や荷物をしっかり載せたい人には「買って良かった」と思える可能性が高い車です。
セレナe-POWERを選ぶ前に試乗で確認すべきこと
セレナe-POWERの購入を検討しているなら、試乗は絶対に欠かせません。カタログやレビューだけではわからないポイントを、自分の感覚で確認できる貴重な機会です。実際に運転してみることで、乗り心地や視界の広さ、静粛性、加速感などの印象が大きく変わることがあります。
まず、加速感は非常に特徴的です。モーターで直接駆動するため、アクセルを踏んだ瞬間からスムーズに動き出す感覚があり、静かで快適な走行が楽しめます。ただし、高速域でのパワー感やエンジンの作動音が気になるという意見もあるため、できれば高速道路も含めた試乗が理想です。
また、乗り心地も重要なチェックポイントです。セレナe-POWERは足回りがやや柔らかめに設定されているため、乗り心地が良い一方で、カーブや段差では揺れを感じやすいことがあります。これがストレスにならないかどうか、自分の運転スタイルと照らし合わせて確かめておきましょう。
さらに、プロパイロットやパーキングアシストなどの先進機能を体験することもおすすめです。一部のディーラーでは機能のデモを体験できることもあるので、積極的に活用しましょう。操作に違和感がないか、必要なサポート機能が搭載されているかも確認しておくと安心です。
このように、試乗によって得られる情報は非常に多いため、できるだけ長い時間をかけて運転してみることをおすすめします。家族での乗車も合わせて行えば、実際の使用シーンをイメージしやすくなるでしょう。
セレナe-POWERの基本スペック
日産セレナe-POWERの基本スペックは以下の通りです。
セレナe-POWER 基本スペック(グレード:ハイウェイスターV) | |
---|---|
ボディタイプ | ミニバン・ワンボックス |
ドア数 | 5ドア |
乗員定員 | 8名 |
型式 | 6AA-GFC28 |
全長×全幅×全高 | 4765×1715×1870mm |
ホイールベース | 2870mm |
トレッド前/後 | 1475/1485mm |
室内長×室内幅×室内高 | 3145×1545×1400mm |
車両重量 | 1810kg |
エンジン型式 | HR14DDe |
最高出力 | 98ps(72kW)/5600rpm |
最大トルク | 12.5kg・m(123N・m)/5600rpm |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒DOHC+モーター |
総排気量 | 1433cc |
燃料タンク容量 | 52リットル |
使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
WLTCモード燃費 | 19.3km/リットル |
タイヤサイズ(前) | 205/65R16 |
タイヤサイズ(後) | 205/65R16 |
最小回転半径 | 5.7m |
セレナe-POWERを買って後悔するのか総括
記事のポイントをまとめます。
- C28型セレナe-POWERは走行性能と静粛性の評価が高い
- ワンペダルドライブが便利で運転が楽になる
- 実燃費はカタログより低く15〜17km/L前後が多い
- 高速道路では燃費が12〜14km/Lまで落ちる傾向がある
- 上位グレードの価格が高く割高感を覚えるユーザーもいる
- 内装の質感に高級感が足りないと感じる声がある
- C27型は燃費と加速時の騒音に不満が多い
- C27型では電子制御系のトラブル報告が見られる
- 知恵袋では燃費や価格に関する不満が多く投稿されている
- 静粛性への期待と現実のギャップで後悔する人もいる
- 高速走行や長距離移動が多い人には向かない可能性がある
- e-POWERは街乗りに適しているが価格がネックになることがある
- ガソリンモデルは購入価格が安く高速走行向き
- プロパイロットなどの先進機能は操作に慣れが必要
- 故障リスクにはバッテリーやセンサー類の不調が含まれる
- リセールバリューは比較的高く50〜60%程度の残価率
- メンテナンス費用は高めでバッテリー交換は高額になりやすい
- 静粛性は低速域では優れているが加速時の音は気になることがある
- ライバル車に比べて内装の質感で劣るという意見もある
- 購入前に試乗して運転感覚や装備の確認が重要となる